【クアラルンプール 19日 ロイター】
バイオテクノロジーで経済を活性化したいマレーシアは、地元産天然バイアグラ(ハーブ薬)に期待をかけているが、その効果と安全性を世界に立証するにはまだ時間がかかりそうだ。
アジアで幅広く普及している朝鮮人参に匹敵する滋養強壮剤として、今国内の話題をさらっているのが「トンカットアリ」というハーブ。錠剤やドリンクなど様々な商品が発売されている。
その若返り効果は古くから地元の男性たちに知られているが、最近では乱獲により森の奥深くでしか見つからなくなってしまった。現在では保護対象植物に指定されている。
研究によると、トンカットアリに含まれる成分がホルモンの分泌を促進する。ラットとマウスを使った実験では、両動物に性欲の増加が認められた。一方、人間にも同様の効果が期待できるかはまだ分かっていない。
「人によって効果は異なるようです。私の場合は、ゴルフをやっても疲れないようになりました。でもそれ以外の効果は特に感じられません」と語るのは、トンカットアリの研究と商業生産に携わるマレーシア森林研究所の所長アブドゥル・ラザック氏。毎週ゴルフの試合前にサプリメントを二錠飲みスタミナをつける。
トンカットアリ(学名:Eurycoma longifolia)は、マレー語で「アリの杖」という意味。マレーシアやインドネシアに生息する10メートル近く伸びる常緑樹で、赤茶色の苦い実をつける。ハーブ薬は、この木を丸ごと切り刻み煮詰めて作られる。
マレーシアの科学者たちは、トンカットアリに大きな期待をかけている。催淫薬としてのみならず、癌やマラリアの治療薬として開発していく予定だ。